手形貸付金の取引と仕訳

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こんにちは、簿記合格請負人の平野です。この記事では手形貸付金の取引と仕訳について解説します。

手形貸付金

企業がお金を貸す場合、通常は借用証書を取り交わします。しかし、借用証書の代わりに約束手形が使われることもあります。その場合は、手形貸付金勘定で処理します。

手形貸付金勘定は貸付金勘定と同様、お金を請求できる権利です。貸付金と同じく資産の勘定になります。

金融手形

本来は手形は商品売買で使われるものです。しかし、資金繰りが困難な場合などの理由で、現金を手に入れるために手形を振り出すことがあります。このような手形を金融手形と言います。

金融手形の場合には、受取手形の勘定科目は使用しません。取引の目的と使われる勘定科目の関係でお伝えしたように、簿記では目的が重要になります。

同じ手形でも現金を貸し付ける目的なら金融手形となり、勘定科目は手形貸付金になります商品を売って受け取った手形なら受取手形になります

ちなみに、現実問題として金融手形と関わってもいいことはありません。詳しくは金融手形に関わってはいけないをご覧ください。

利息

手形貸付金も貸付金なので、通常は利息を受け取ります。利息は、手形を受け取るときに手形の額面金額より低い金額を相手に渡すことで利息を天引きする形で受け取ることが多いです。

利息額の計算自体は手形の割引でご説明した手形売却損のときと考え方は同じです。『貸付金額×利率(年)÷365×貸付期間(日)』で求めることができます。

手形貸付金の取引と仕訳

約束手形を受け取り、取引先に貸し付けた

「取引先のA商店に対して200,000円を貸し付けた。その際、A商店振出の約束手形を受け取り、利息を差し引いた残額を現金で貸し付けた。貸付期間は146日、利率は年5%とする。」この場合の仕訳を考えてみましょう。

現金を貸し付けているので、将来このお金を返してもらう権利が発生します。手形を受け取っているので、この権利を手形貸付金勘定で処理します。資産が増加するので、借方に記入です。よって『(借)手形貸付金200,000』となります。

問題は貸方です。現金を貸し付けているのですが、利息を差し引いて貸し付けています。仕訳をするためには利息額を計算しなければなりません。

利息額は『200,000×0.05÷365×146=4,000』となります。この4,000円は利息を天引きして受け取っているので受取利息勘定で処理します。

また、貸し付けた現金の額は200,000-4,000=196,000となります。『(貸)現金196,000』『(貸)受取利息4,000』となります。

まとめると次のようになります。

借方 金額 貸方 金額
手形貸付金 200,000 現金
受取利息
196,000
4,000

手形貸付金の手形が満期となった

上記の取引の146日後、手形貸付金の手形が満期となり、手形金額が当座預金口座に振り込まれたときの仕訳を考えてみましょう。

手形貸付金200,000円分の返済を受け、当座預金に振り込まれたので当座預金残高が200,000円増加します。というわけで『(借)当座預金200,000』です。

また、手形の取立てが完了した時点で手形債権は消滅します。資産の減少なので貸方に記入します。『(貸)手形貸付金200,000』です。

まとめると次のようになります。

借方 金額 貸方 金額
当座預金 200,000 手形貸付金 200,000

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