貸付金の取引と仕訳

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こんにちは、簿記合格請負人の平野です。この記事では貸付金の取引と仕訳について解説します。

貸付金

個人の場合、普段のお金の貸し借りでは少額だということもあり、借用証書などはほとんど使いません。しかし、企業では普通は借用証書が取り交わされます。借用証書によってお金を貸し付けたときには貸付金勘定を使います

簿記検定の問題では借用証書については特に書かれない場合が多いです。単に『現金を貸し付けた』と書かれた場合は貸付金勘定を使って構いません(手形を使って貸し付けたと書かれている場合は手形貸付金勘定を使います)。

貸付金勘定は貸したお金を請求できる権利です。権利なので資産の勘定になります。

利息

個人の場合、普段のお金の貸し借りでは利息を取らないことも多いですが、企業では通常お金を貸し付けるときには利息を受け取る約束をします。この利息は収益になります。

利息額の計算は手形の割引でご説明した手形売却損のときと考え方は同じです。手形売却損は『手形金額×割引率(年)÷365×割引日数』でした。利息は『貸付金額×利率(年)÷365×貸付期間(日)』です。この計算式で利息の金額を求めます。

貸付金の取引と仕訳

取引先に貸し付けた

「取引先のA商店に対して200,000円を現金で貸し付けた。貸付期間は73日、利率は年5%とする。また、利息は返済時に元金とともに受け取る約束である。」この場合の仕訳を考えてみましょう。

現金で200,000円を貸し付けているので、200,000円現金が減少しています。よって『(貸)現金200,000』となります。

また、現金を貸し付けているので、将来このお金を返してもらう権利が発生します。この権利を貸付金勘定で処理します。資産が増加するので、借方に記入します。よって『(借)貸付金200,000』となります。

まとめると次のようになります。

借方 金額 貸方 金額
貸付金 200,000 現金 200,000

また、利息については、貸し付けた時点では仕訳は必要ありません。利息というものは貸付期間に対して支払われるものです。貸し付けた時点では貸付期間0日なので、利息は発生していないということになります。よって、仕訳は上記のもの一つで十分です。

貸付金の返済を受けた

上記の取引の73日後、貸付金の返済を元金と利息ともに現金で受けたときの仕訳を考えてみましょう。

まず、元金部分を考えます。元金200,000円分の返済を受けたので、現金が200,000円戻ってきます。というわけで『(借)現金200,000』です。

また、返済を受けた時点で『お金を返してもらう権利』は消滅します。資産の減少なので貸方に記入します。『(貸)貸付金200,000』です。

まとめると次のようになります。

借方 金額 貸方 金額
現金 200,000 貸付金 200,000

あとは利息です。貸付金額は200,000円、利率は年5%、貸付期間は73日なので、200,000×0.05÷365×73=2,000となります。利息は2,000円です。

利息も現金で受け取るので、『(借)現金2,000』です。また、利息を受け取るので、収益の増加となります。収益の増加は貸方に記入するので、『(貸)受取利息2,000』です。

まとめると次のようになります。

借方 金額 貸方 金額
現金 2,000 受取利息 2,000

元本部分と合わせると次のようになります。

借方 金額 貸方 金額
現金 202,000 貸付金
受取利息
200,000
2,000

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