- 簿記を勉強していたら定期預金の仕訳が出てきたんだけど……
- 定期預金と普通預金の違いがよく分からない
- 定期預金の勘定科目と仕訳について教えて!
簿記を勉強していると定期預金という勘定科目が出てきます。定期預金と普通預金や当座預金との違いが分からずに混乱してしまう方が非常に多いです。
私は簿記通信講座を2012年から運営してきて数百名の合格者をこれまでに送り出させていただきました。もちろん定期預金という勘定科目についても熟知しています。
この記事では定期預金について普通預金や当座預金との違いを明確にしながら解説します。
この記事を読めば定期預金という勘定科目の使い方がよく分かるので、簿記3級で定期預金に関する問題が出題されても自信を持って解答できるようになります。
結論を一言で言うと、定期預金は「一定期間は引き出さないという約束で預ける預金」です。定期預金は普通預金よりも高い金利を受け取ることができます。
定期預金:一定期間は引き出さないという約束で預ける預金
定期預金は3ヶ月満期、6ヶ月満期、1年満期など、一定期間は引き出さないという約束で預ける預金です。
銀行にとっては預金の中で最も安定しているので、定期預金の利率は自由に引き出せる普通預金などに比べて高いです。
定期預金の仕訳
定期預金として預け入れた
この例題の仕訳を考えてみましょう。
普通預金1,000,000円を定期預金1,000,000円へと切り替えるので、普通預金が1,000,000円減少し、定期預金が1,000,000円増加します。
よって『(貸)普通預金1,000,000』『(借)定期預金1,000,000』となります。
まとめると次のようになります。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
定期預金 | 1,000,000 | 普通預金 | 1,000,000 |
定期預金の解約(払戻し)を受けた
この例題の仕訳について考えみましょう。
定期預金1,000,000円が満期となって払い戻されたので『(貸)定期預金1,000,000』となります。
また、受取利息の総額は(受取利息の純額8,000円÷80%=)10,000円なので『(貸)受取利息10,000』となります。
前払いしている税金は(受取利息の総額10,000円×税率20%=)2,000円なので『(借)仮払金2,000』となります。
定期預金1,000,000円と受取利息の純額8,000円が普通預金に預け入れられているので『(借)普通預金1,008,000』となります。
まとめると次のようになります。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
普通預金 | 1,008,000 | 定期預金 | 1,000,000 |
仮払金 | 2,000 | 受取利息 | 10,000 |
【まとめ】定期預金という勘定科目【解約や利息の仕訳も】
定期預金は一定期間は引き出さないという約束で預ける預金です。利息は普通預金などに比べて高いです。
定期預金の利息は税金を除いた純額で受け取るので、仕訳を切るときには税金を計算に入れた仕訳を切る必要があります。
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