決算手続

Pocket

こんにちは、簿記合格請負人の平野です。この記事では決算手続について解説します。決算手続については、精算表で軽く解説しましたが、今回はより詳しく解説します。

決算手続の概要

個人商店では1月1日から12月31日が通常の会計期間です。この会計期間が終了すると、決算手続に入っていきます。決算手続の目的は、一言で言えば損益計算書貸借対照表を作成することです。

決算手続は次のように行われます。

  1. 総勘定元帳から合計試算表の作成
  2. 決算整理(修正)仕訳
  3. 決算整理(修正)仕訳の転記
  4. 決算振替仕訳
  5. 決算振替仕訳の転記
  6. 帳簿の締切
  7. 繰越試算表の作成
  8. 損益計算書と貸借対照表の作成

以下、詳しく説明していきます。

1.総勘定元帳から合計試算表の作成

総勘定元帳から合計試算表を作ります。借方合計を借方に、貸方合計を貸方に記入します。合計試算表の貸借合計が一致することで転記もれがないことを確認します。

2.決算整理(修正)仕訳

決算整理(修正)仕訳の目的は次の2つです。

  1. 正確な期間損益の算定のため
  2. 外部への報告書としての損益計算書と貸借対照表の体裁を整えるため

今まで出てきた決算整理(修正)仕訳としては次の3つがあります。

3.決算整理(修正)仕訳の転記

決算整理(修正)仕訳を転記します。

4.決算振替仕訳

決算整理(修正)仕訳を切ることで、資産、負債、資本、収益、費用が全て適正な金額になります。その後で、総勘定元帳に損益勘定を作って、全ての収益勘定の残高と全ての費用勘定の残高を振り替えます。

この仕訳が決算振替仕訳といわれるものになります。決算振替仕訳を切ることで一会計期間の損益を計算します。

決算整理(修正)仕訳と決算振替仕訳をきちんと区別して理解しておいてください。決算整理仕訳と決算振替仕訳の区別が甘いと簿記一巡の手続きの理解もどうしても甘くなってしまいます。

5.決算振替仕訳の転記

決算振替仕訳を転記します。

6.帳簿の締切

総勘定元帳を締め切ります。

7.繰越試算表の作成

次期に繰り越される資産負債資本の勘定残高を繰越試算表に集計して貸借合計が一致することを確認します。

ちなみに、収益と費用の勘定は次期に繰り越さないということは必ず覚えておいてください。

8.損益計算書と貸借対照表の作成

損益勘定から損益計算書を、繰越試算表から貸借対照表を作成します。

決算手続の流れは簿記一巡の手続きを理解するうえで極めて重要です。現時点では雰囲気だけで構いませんので、きちんとつかんでおいてください。

決算手続のイメージ

決算手続の概要を図解で解説します。期中取引も含めて図解しています。

決算手続※1 棚卸表は、必要な決算整理仕訳(決算修正仕訳)をまとめたものです。検定試験ではこの部分が問題文で出題されます。

※2 点線の枠の中は精算表で行われます。精算表は必ず作らなければならないものではありませんが、検定試験ではほぼ確実に出題されます。

決算手続を図で表すとこのようになります。決算手続の流れをきちんとイメージしておくことが重要です。

メルマガ登録フォーム

簿記革命メルマガ「簿記革命通信~簿記1級にラクラク合格する方法~」の登録フォームです。



お名前(名字のみ漢字でお願いします)

メールアドレス

Pocket

タグ:, ,

“決算手続” への6件のフィードバック

  1. etoile より:

    ■決算振替仕訳のことを教えてもらえませんか?

    リョウさんこんばんわ。
    現在私は貸借対照表と損益計算書の作成までの流れを覚えています。リョウさんのブログを拝見して、決算整理(修正)仕訳と決算振替仕訳は別物ということを恥ずかしながら今知りました。そこでテキストをめくりましたが、決算振替仕訳という言葉が見つからず、困っています。
    決算整理仕訳は、例えば売買目的有価証券評価を現在の価値に訂正する等、財産を正しい金額に直すことだと認識していまます(間違っていたら指摘をお願いします)。
    決算振替仕訳は、今のところ精算表を作ること、収益や資産の決算整理後残高を精算表書き記すことだと認識しているのですが、これでよろしいですか?ドキドキ
    具体的に何をするのか教えてもらえるとうれしいです(~表の作成等)。
    お手数かけますがよろしくお願いします。

    • dokuboki より:

      コメントありがとうございます。

      ご質問の件ですが、決算整理(修正)仕訳についてはetoileさんの理解でほぼ問題ありません。決算整理仕訳は財産を正しい金額に直すための仕訳、正しい期間損益を計算するための仕訳です。売買目的有価証券の評価なども決算整理仕訳に入ります。

      決算振替仕訳は収益と費用の勘定を損益勘定に振り替え、帳簿を締切ると同時に損益勘定を資本金勘定に振り替える一連の仕訳を言います。収益・費用の勘定を締切るため、資産・負債・資本の勘定を次期に引き継ぐために行います。

      具体的には、

      (借)売上 ××× (貸)損益 ×××
      (借)損益 ××× (貸)仕入 ×××
      (借)損益 ××× (貸)資本金 ×××

      などといった仕訳を決算振替仕訳といいます。

      このような感じですね。取っ掛かりとしては、「損益」という勘定科目を使う仕訳を決算振替仕訳と理解しておくといいかと思います。

  2. 帝京 より:

    テストで決算整理の目的がでるんですが一番いい答えを教えていただけると助かります。

    • dokuboki より:

      文脈がないので何ともいえませんが、「総勘定元帳にある各勘定の金額を適正なものに修正すること」といった感じになるのではないでしょうか。

      • 帝京 より:

        暗記不要の簿記独学講座:リョウさんありがとございます。自分がその講義にてでなかったので聞けなくて焦ってましたが助かりました。本当にありがとうございます

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

ページトップへ