【高校生向け】就職・進学のための簿記取得戦略

簿記全般
  • 商業の高校生だから日商簿記2級に挑戦しようと思ってるんだけど……
  • 普通科の高校生にも日商簿記3級を取れるのか分からない
  • 高校生が独学で日商簿記を取れる方法を教えて!

商業高校の高校生は全商簿記を勉強しますが、企業からの評価は日商簿記の方が圧倒的に高いため、日商簿記を目指そうか迷っているというケースは非常に多いです。

私は簿記通信講座を2012年から運営してきて数百名の合格者をこれまでに送り出させていただきました。会社も10年以上経営している社長ですので、採用する側の立場もよく分かります。

この記事では高校生が簿記をどのような形で勉強していくと効果的なのか、「就職」「進学」に分けて解説します。

この記事を読めば高校生のあなたがどのように簿記資格を目指したらよいのかが分かります。

結論を言うと「就職するなら日商簿記2級がベスト、進学するなら希望する学校によって決める必要がある」です。

就職する場合に大切なのは簿記の資格よりも学校の成績

就職する場合に最も重要なのは学校の成績です。普通科であっても商業科であっても同じです。学校の成績を最優先にして、余裕があれば日商簿記3級や日商簿記2級を狙っていく意識が大切です。

新卒生は「現在の能力」ではなく「将来の成長」に期待されて採用されるからです。

そもそも新卒生を即戦力として採用する企業はありません。高校を卒業したばかりの若者が何年も社会人をしている人と同じ仕事を最初からできるとは誰も思っていないのです。

たとえ日商簿記1級を持っていたとしても同じです。新卒生が即戦力にならないことを社会人はみんな分かっています。

新卒生は将来の成長を期待されて採用されています。決して今の能力を評価されているわけではありません。このことをしっかりと理解しておくことが大切です。

新卒生の「将来の成長」を計る一番の物差しは「学校の成績」

将来どれだけ成長するのかを計る一番の物差しは「学校の成績」です。

成長する人というのは「目の前のやるべきことに真剣に取り組める人間」です。そして、高校生にとって「やるべきこと」は勉強です。

つまり、学校の成績を見ることで、その人がやるべきことにどれだけ真剣に取り組める人間かを判断し、将来の成長を計っているのです。

このことをしっかりと理解しておけば、学校の成績を落として資格を取りにいくのは逆効果だということがわかるはずです。学校の成績が悪い人が簿記の資格を持っていても、学校での勉強をサボって簿記の勉強をしていたと思われるだけです。やるべきことに真剣に取り組める人間だとは判断されません。

逆に、学校の成績がいい人が簿記の資格も持っていると非常に高く評価されます。学校の勉強をしっかりとやりながら簿記の勉強までがんばることができる人間だと判断されるからです。

就職するなら学校の成績が最優先です。資格は余裕があったら取り組みましょう。次からは商業科と普通科に分けてお伝えします。

商業科の高校生の場合:日商簿記2級まで取りたい

商業高校では全商簿記の勉強をします。学校の勉強をきちんとやっていれば、在学中に全商簿記1級に合格することは十分可能です。

全商簿記1級に合格できる力があれば、日商簿記3級は特に対策しなくても合格できます。全商簿記1級の方が難しいですが、日商簿記3級の方が企業からの評価が高いので、日商簿記3級は絶対に取ることをおすすめします。

また、全商簿記1級に合格できる力があれば、日商簿記2級も十分狙えます。日商簿記3級と違って対策なしというわけにはいきませんが、きちんと対策すれば十分に合格は可能です。

就職活動のとき、商業高校卒で日商簿記2級を持っていると非常に印象がいいです。できるだけ日商簿記2級まで取ることをおすすめします。

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日商簿記・全経簿記・全商簿記の難易度については「日商簿記・全経簿記・全商簿記の難易度比較【価値比較なら日商が最強】」で詳しく解説しています。

普通科の高校生の場合:お金に関する仕事を希望するなら日商簿記3級まで取りたい

普通科の高校では簿記の勉強はしないので、自分でがんばって勉強する必要があります。これは企業も分かっているので、商業高校卒の人と単純に簿記の資格で比較することはありません。

普通科の高校卒業であれば、日商簿記3級であっても十分がんばっていると評価されます。日商簿記2級まで持っていたら本当にすごいと思われます。

学校の成績が優秀であることが条件です。学校の成績が悪い人が日商簿記2級を持っていても「学校をサボって簿記の勉強をしていた人」としか思われないので注意が必要です。

高校生であっても独学で日商簿記3級に合格することは十分可能です。実務的な資格なので社会に出ていない分不利な面もありますが、若いと覚えが早いので総合的に考えて不利はありません。独学については「簿記3級の独学は難しい?1ヶ月は無理?【おすすめテキストも紹介】」で詳しく解説しています。

お金に関する仕事に進みたいなら日商簿記3級を目標にすることをおすすめします。お金に関する仕事に進まないのであれば簿記の資格は無理に取る必要はありません。

就職においては「日商簿記」の評価が圧倒的に高いので、簿記の資格を取るなら日商簿記以外の選択はありません。簿記資格の企業からの評価については「「経理への転職に有利な資格3選+1【失敗しない】」」で詳しく解説しています。

大学進学する場合はその学校が何を優遇しているのか調べること

大学進学に簿記資格を活かす場合は、進学を希望している大学がどの資格を優遇し、どういう性質の優遇をしているのか調べておく必要があります。

優遇される性質は「推薦での加点」「学費の免除」「(入学後)単位として認める」が多いです。

学校によって違うので、絶対に前もって調べておくことが大切です。

日商簿記を優遇している大学は商工会議所のHPで調べる

優遇される資格で多いのは「全商簿記」か「日商簿記」です。日商簿記が優遇される大学については商工会議所のホームページで公表されています。

全商簿記は「全商協会特別推薦入試(通称:全商推薦)」で使える

「全商協会特別推薦入試(通称:全商推薦)」という制度があります。全商推薦では、全商協会が商業高校の生徒を大学に推薦してくれます。

全商推薦では「全商簿記1級」と「日商簿記2級」をほぼ同じ評価にしています。

「全商簿記1級」と「日商簿記2級」では「全商簿記1級」の難易度が低いので「全商簿記1級」と「日商簿記2級」のどちらでもいいなら全商簿記1級を狙うのもありです。

ただし、社会に出たあとは日商簿記2級の方が圧倒的に評価されるので、迷うなら日商簿記2級をおすすめします

大学入学共通テストで「簿記・会計」を選択すべきか

大学入学共通テストの科目で「数学」の代わりに「簿記・会計」を選択できます。「簿記・会計」は数学と比べると非常に簡単で、全商簿記1級合格者なら満点が狙えるレベルの問題です。

気をつけなければいけないのは「誰でも簿記・会計を選べるわけではない」ということです。

大学によって「簿記・会計選択を認めない」「商業高校卒の人しか簿記・会計の選択を認めない」などの条件があります。

もし認められないのに選択してしまうと、数学が0点になるか受験そのものができなくなってしまいます。

大学によって違うので、絶対に前もって調べておいてください。

【まとめ】高校生が簿記を勉強する場合のポイント

就職する場合

  • 学校の成績が第一で、簿記などの資格はその次
  • 商業科の高校生は日商簿記2級まで目指したい
  • 普通科の高校生でお金に関わる仕事を希望するなら日商簿記3級まで目指したい

進学する場合

  • 進学を希望する学校がどのように簿記を優遇しているのか調べることが大切
  • 大学入学共通テストで「簿記・会計」を選択する場合も、きちんと認められるか調べることが大切

あなたの未来は明るい

最後に一つ、伝えておきたいことがあります。

こんな簿記ばかりのブログにわざわざ検索してたどりつき、しかも最後まで読んでいる。

そんなあなたは立派な高校生です。あなたの未来は明るいです。今やるべきことを精一杯やっていれば必ず素晴らしい人生を歩めます。必ずです。応援しています。

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  • 日商簿記の学習内容については「暗記不要の簿記独学講座」で詳しく解説しています。全部無料で読めます。簿記の勉強に役立ててくれたら嬉しいです。
  • 簿記の勉強法については「簿記1級にラクラク受かる勉強法」で詳しく解説しています。社会人に向けて書いていますが、高校生にも問題なくあてはまります。コメント欄はあけているので、心配なことがあったらコメントしてください。
  • 日商簿記3級で問われる仕訳については「【2021年版】簿記3級全仕訳問題【これができれば大丈夫!】」で1ページにまとめています。このページの仕訳ができれば仕訳に関しては日商簿記3級に余裕で合格できるレベルです。実力チェックに役立ててください。

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