簿記3級の合格率が低くても合格できる理由【知るだけで合格率UP】

日商簿記3級
  • 簿記3級を受験しようと思ってるんだけど……
  • 簿記3級の合格率が低い理由が分からない
  • 簿記3級に独学で合格できる方法を教えて!

簿記3級は他の3級の試験と比較すると合格率が低く、「簿記3級に合格するのは自分には無理!」と考えている人は多いです。

私は簿記通信講座を2012年から運営してきて数百名の合格者をこれまでに送り出させていただきました。この経験から、簿記3級の合格率が低い理由も簿記3級に合格する方法もよく知っています。

この記事では簿記3級の合格率が低くても誰でも合格できる理由を解説します。

この記事を読めば簿記3級に合格するために必要な考え方が分かります。

過去の簿記3級の合格率は40%から60%で推移している

簿記3級の合格率は概ね40%~60%です。

簿記3級の合格率は日商簿記の公式サイトに次のように書かれています。

日商簿記検定の第155回はコロナの影響で中止となり、第156回もコロナの影響で受験者数を大幅に減らしての開催となっています。明らかにイレギュラーな回なので、第156回は分析から外しています。

受験者数実受験者数合格者数合格率
第154回100,690名76,896名37,744名49.1%
第153回99,820名80,130名34,519名43.1%
第152回91,662名72,435名40,624名56.1%
第151回104,357名80,360名44,302名55.1%
第150回111,657名88,774名38,884名43.8%
第149回101,173名79,421名35,189名44.3%
第148回102,212名78,243名38,246名48.9%
第147回113,559名88,970名35,868名40.3%
第146回102,077名80,227名40,880名50.9%
第145回105,356名80,832名38,289名47.4%
第144回120,096名94,411名42,558名45.1%
第143回106,558名83,915名28,705名34.2%
第142回114,940名89,012名23,701名26.6%
第141回107,928名84,708名22,094名26.1%
第140回102,252名79,467名41,910名52.7%
第139回102,450名79,460名42,990名54.1%
第138回110,602名86,659名33,364名38.5%
第137回101,574名78,726名37,824名48.0%
第136回99,368名75,049名30,690名40.9%
第135回119,736名93,781名45,045名48.0%
平均105,903.35名82573.8名36,671.3名44.66%
引用元:日商簿記の公式サイト

過去10回を見ると、最高の合格率が第152回の56.1%、最低の合格率が第147回の40.3%です。過去20回を見ると、最高の合格率が第152回の56.1%、最低が第141回の26.1%です。

第141回の26.1%というのは例外で、過去20回のうち16回は40%~60%の範囲内に収まっています。最後に40%を下回ったのは第143回(2016年6月12日)で、現在(2021年1月27日)から数えて4年以上前です。ごく最近である2019年度の合格率も49.4%となっています。

総合的に考えると簿記3級の合格率は概ね40%~60%と結論できます。

合格率に影響するのは「試験の難易度」と「受験生のレベル」

つい「合格率が高い=簡単」「合格率が低い=難しい」と考えてしまいがちですが、現実はそんなに単純ではありません。試験の合格率には「試験の難易度」だけでなく「受験生のレベル」も影響するからです。合格率から試験を分析するときには「試験の難易度」と「受験生のレベル」の両面から分析する必要があります。

試験の難易度:問題が簡単なら合格率は上がる

試験自体の難易度は合格率に影響します。簿記3級の試験は絶対試験なので7割得点すれば合格です。全員が7割得点すれば合格率は100%になりますし、全員が7割に届かなければ合格率は0%になります。

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上位○%の人が合格するような試験を相対試験と言います。高校受験や大学受験は相対試験です。日商簿記も簿記1級だけは相対試験です(公式には認めていません)。詳しくは「簿記1級の合格率に隠された真実と簿記1級に合格する方法」をご覧ください。

問題が簡単であれば7割得点できる人が増えるので合格率は上がり、問題が難しければ7割得点できる人が減り合格率は下がるという関係が成り立ちます。

受験生のレベル:受験生が勉強すれば合格率は上がる

受験生のレベルも合格率に影響します。簿記3級の試験は絶対試験なので7割得点すれば合格です。受験生のレベルが上がれば7割得点できる人は増えるので合格率は上がり、受験生のレベルが下がれば7割得点できる人は減るので合格率は下がるという関係が成り立ちます。

簿記3級の合格率が他の3級の試験の合格率よりも低い理由は対策不足

簿記3級の合格率が他の3級の試験の合格率よりも低い理由は、受験生が他の3級の試験と同じように考えているからです。

簿記3級は他の3級の試験よりも高度な試験なのに、他の3級の試験と同じように考えてしまうから対策不足になって合格率が下がるのです。

世間的に「3級」の試験は難易度が低いと考えられています。よく知られている3級の試験のレベルは次のとおりです。

簿記3級も同じように中学卒業レベルという印象を持ちやすいですが、簿記3級は社会人レベルです。

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簿記3級の難易度については「日商簿記3級の難易度【入門者は日商簿記3級一択です】」で詳しく解説しています。

商工会議所のHPによると、日商簿記3級は次のように書かれています。

基本的な商業簿記を修得し、小規模企業における企業活動や会計実務を踏まえ、経理関連書類の適切な処理を行うために求められるレベル

引用元:日本商工会議所HP(https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/class3)

一般的な3級の試験と簿記3級を同じ感覚でとらえてしまうことで簿記3級の難易度を過小評価してしまい勉強不足で不合格になってしまう。

これが簿記3級の合格率が低い理由です。逆に言うと、簿記3級の難易度を過小評価せずにきちんと準備して試験にのぞめば誰でも合格できます。

簿記3級は普通に努力すれば誰でも合格できる

簿記3級の合格率は概ね40%から60%です。2人に1人が合格できる試験と考えることができます。

正確にはこの合格率は「合格者数÷実受験者数」で計算されているので「試験に申し込んだけど当日受験しなかった人」は除いて計算されています。

業界最大手の簿記学校では簿記3級の勉強時間は60時間から80時間とアナウンスされています。また、簿記3級は全くの初学者が受験する試験で、学習開始時の実力に差はほとんどありません。

まとめると「簿記3級は初学者が60時間から80時間勉強してきて2人に1人が合格する試験である」といえます。

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簿記3級の勉強時間については「【社会人向け】簿記3級の合格に必要な勉強時間【1ヶ月は無理?】」で詳しく解説しています。

「初学者が60時間から80時間勉強して2人に1人が合格する試験」を難しいと考えるかどうかは人それぞれです。しかし、少なくとも「特殊な才能」や「特別な環境」がなければ合格できない試験ではありません。

簿記3級は普通の人が普通に努力すれば普通に合格できる試験であることは間違いありません。

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