日商簿記3級の難易度【入門者は日商簿記3級一択です】

日商簿記3級
日商簿記3級の難易度について知りたい人
日商簿記3級の難易度について知りたい人

日商簿記3級の難易度ってどのくらいなのかなぁ。他の簿記資格と比べるとどうなのかな。日商簿記の方がいいのかな。どのくらい勉強すれば合格できるのかなぁ。

こういった疑問に答えます。

ちなみに、この記事を書いている私は日商簿記に合格するための通信講座を2012年から運営し、これまでに数百人の合格者を送り出しています。自分が受験生だった頃から数えると20年以上日商簿記検定を見てきています。

こういった私が解説していきます。

日商簿記3級の難易度

検定試験の難易度を次の4つの角度から分析してみます。

  • 合格率:40%~60%程度
  • 合格基準:70%
  • 試験時間:120分(2021年度からは60分)
  • 受験回数:6月、11月、2月の年3回

合格率

日商簿記3級の合格率は平均的には40%~60%程度です。概ね2人が受験すれば1人が合格するといえます。受験者全体の半分よりも上位の実力があれば合格できるとも言えます。

合格率については「簿記3級の合格率から分かった「受かりやすい回」」で詳しくお伝えしています。
同じ3級で最もなじみがある「英検3級」は50%を割り込むことはめったにありませんし、「漢検3級」も50%を割り込むことはほとんどありません。英検3級や漢検3級に比べると合格率はかなり低いです。

合格基準

日商簿記3級は絶対評価の試験です。100点満点で70点以上取れば必ず合格できます。たとえ受験者全員のレベルが高く、全員が70点以上とった場合は全員が合格できます。

大学入試などの試験は合格できる人数が決まっている相対試験です。相対試験の場合は「上位○%」や「上位○人」といった形で合格が決まります。

ということは、回による難易度の違いはありますが、きちんと合格できる実力をつければ必ず合格できるということです。

試験時間

試験時間は2時間です。

2020年12月よりネット受験が開始されます。ネット受験では試験時間は60分となっています。通常の受験は2020年度までは120分、2021年度からはネット受験と同じ60分となります。詳しくは「日商簿記検定試験(2級・3級)」へのネット試験方式の追加についてをご覧ください。

時間制限的には実力があれば全ての解答欄を埋めるのに1時間かからない分量になっています。時間的な意味では余裕があるといえるので、難易度は低いです。

受験回数

日商簿記3級は年に3回受験するチャンスがあります。なので、仮に合格率50%の実力をつけている場合、1年以内に合格できる確率は87.5%になります(こういう勉強の仕方をお勧めしているわけではありません。)。

受験機会が多ければ多いほど合格率は上がるので、そういった意味では合格を勝ち取りやすいと言えます。

日商簿記3級の他の簿記検定との難易度比較

簿記検定には「日商」以外にも「全経」「全商」があります。私自身が解いた経験を始め、色々な簿記経験者と情報交換したところ、次のような難易度順でほぼ確定しています。

  • 日商簿記3級は全経簿記2級より難しく、全経簿記1級より簡単
  • 日商簿記3級は全商簿記2級より難しく、全商簿記1級より簡単

不等号で表すとこのような感じになります。

全経簿記1級>全商簿記1級>日商簿記3級>全経簿記2級>全商簿記2級

この難易度順で今のところ異論は聞いたことがないので、全員にあてはまるとまではいいませんが、ほぼ正解だと感じています。

「全経簿記1級」の評価

全経簿記1級は日商簿記3級よりも難易度が高いのですが、社会的な評価は低めです。やはり「全経」そのものの知名度が低く、「簿記検定=日商」というくらい日商の知名度が高いからそうなっているのだと思います。

「全商簿記1級」の評価

全商簿記1級も日商簿記3級より難易度が高いのですが、社会的な評価は低めです。「全商簿記」は商業高校の高校生簿記の勉強の進み具合を評価するためのものなので、社会人の能力評価としては見劣りします。

「日商簿記3級」の評価

これらの理由から、「全経簿記1級」や「全商簿記1級」よりも「日商簿記3級」を目指す方が「難易度が低い割に評価が高い」ということになります。全経簿記1級や全商簿記1級を受験するより日商簿記3級を受験する方がおすすめです。

転職に有利な簿記資格については「経理への転職に有利な資格3選+1」でまとめています。興味がある方はご覧ください。

日商簿記3級に合格するための勉強時間と学習期間

日商簿記3級の勉強時間の目安は「業界最大手の簿記学校で60時間から80時間」「簿記革命3級で150時間」です。

また、日商簿記3級の学習期間の目安は「業界最大手の簿記学校で1~2ヶ月」「簿記革命3級で10週間」です。

簿記革命3級は制限時間の半分以内に95点取れる実力をつける前提での勉強時間です。簿記2級以上にスムーズに合格するためにはこのレベルの実力をつけておく必要があるからです。合格するだけであればもっと短い時間で可能です。詳しくは「日商簿記3級の合格に必要な勉強時間とその勉強時間で合格する方法」をご覧ください。

日商簿記3級の難易度:まとめ

日商簿記3級の難易度をざっくりとまとめると「60時間から80時間の勉強をしてきた人が受験して2人のうち1人が受かる試験」といえます。これに加え、日商簿記3級は簿記の入門的な位置づけをされているということもあり、世間一般的には簡単だと思われています。

しかし、全経簿記や全商簿記の2級より難しく、これから始めるという入門的な級のわりには難易度が高いので、油断すると足をすくわれます。

とはいえ、きちんと合格できる実力をつければ必ず合格できる試験です。経理でも十分通用する資格なので履歴書にもきちんと書くことができます。

はっきり言うと、簿記の資格の中で日商簿記以外はほとんど評価されません。簿記入門者が受験する試験は日商簿記3級一択だと考えて下さい。

関連記事

コメント

タイトルとURLをコピーしました