簿記における苦手な論点の克服法

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こんにちは、簿記合格請負人の平野です。誰にでも苦手な論点というものがあると思います。しかし、苦手な論点をそのままにしていては簿記検定の合格が遠のいてしまうので、何とかして解決しなければなりません。

この記事では簿記における苦手な論点の克服法についてお伝えします。

簿記における苦手な論点の克服法

たいていの場合、苦手な論点は「他の論点と同じように勉強していて身につかなかった論点」です(もし勉強していないことが理由で苦手になっているのなら、まずは他の単元と同じように勉強することが大切です。)。

なので通常の勉強とは異なるアプローチが必要になります。その異なるアプローチとしては次の2つを試してみるといいと思います。

  • その単元を徹底的にやってみる
  • 深く学習してみる

その単元を徹底的にやってみる

1つのアプローチとして「その単元を徹底的にやってみる」という方法が挙げられます。

具体的には、苦手な論点のテキストを全て読み直し、問題を全て解きなおします。特に問題は正解できるまで同じ問題を何度でも解きます

このとき、連続でも構いませんきちんと正解できるようになるまで何度も何度も解きなおします。これを行うことで次の3つの効果があります。

  • 強制的に正解できる状態を作る
  • 思考プロセスのパターンを作る
  • 本当に苦手にしているところを浮き上がらせる

強制的に正解できる状態を作る

同じ問題を何度も何度も繰り返し連続で解けば、嫌でも正解できるようになってきます。この「強制的に正解できる状態」を作り、これが苦手克服のきっかけになります。

思考プロセスのパターンを作る

たとえば、「リンゴ」という言葉を聞いたときに何が思い浮かぶでしょうか。

  1. 赤くて甘い果物
  2. 青森県でよくとれる
  3. 英語でapple
  4. 高血圧によい

思いつくがままにあげてみました。この4つはどれが正しいというものではありません。全て正しいです。問題はどれが思い浮かぶのかです。

一般的には1が真っ先に思い浮かぶものだと思います。しかし、地理のテストを受けるのであれば2を、英語のテストを受けるのであれば3を、栄養士のテストを受けるのであれば4をすぐに思い出せなければなりません。

このように、ある言葉を聞いたときに何をすぐに思い出すのかを、この記事では「思考プロセスのパターン」と言うことにします。

では、「リンゴ」ではなく「減価償却(定額法)」だったらどうでしょう。減価償却(定額法)ですぐに思い出せなければならないのは次のとおりです。

  1. 減価償却が必要な資産なのかの判断
  2. 必要な数字:「取得原価」「耐用年数」「残存価額」
  3. 直接法なのか間接法なのかの判断
  4. 会計期間(期中取得の場合)

これらの点を意識しなければならないことにすぐに気づかなければなりません。これらについての「思考プロセスのパターン」を作っておかないとスムーズに問題が解けず、結果的に苦手な論点になっていきます。

「思考プロセスのパターン」は暗記するものではなく、練習をただひたすらに繰り返すことで自然とできてくるものです。これを作るために「同じ論点ばかりを解く」のです。

本当に苦手にしているところを浮き上がらせる

同じ論点ばかりを解き、思考プロセスのパターンが作られたにも関わらず、問題を解くときにしっくりこない場合もあります。そのような場合、本質的な何かを理解できていません。

たとえば、減価償却の場合、

  1. 減価償却が必要な資産なのかの判断
  2. 必要な数字:「取得原価」「耐用年数」「残存価額」
  3. 直接法なのか間接法なのかの判断
  4. 会計期間(期中取得の場合)

このような思考プロセスがきちんとできているのに問題が解けない場合には次の原因が考えられます。

  1. 減価償却が必要かどうか分かっていない
  2. 「取得原価」「耐用年数」「残存価額」がなぜ必要なのか分かっていない
  3. 直接法と間接法の2通りの処理方法について理解していない
  4. 期中取得のときに、いつ取得したかによって減価償却費が変わってくることが分かっていない

これらは、結局のところ「減価償却が何なのか分かっていない」ということを意味しています。

もし同じ論点ばかり解いて思考プロセスのパターンも作られているにも関わらずスムーズに解けない場合には、本質的な理解ができていないということがわかります。このような本質的に理解できていない部分をあぶりだすためにも「同じ論点ばかりを解く」のが有効です。

こういった効果を得るために、「その単元を徹底的にやってみる」ことになります。

深く学習してみる

通常の学習では試験範囲を大幅に超える内容を学習することはお勧めしません。やはり効率がよくないからです。

ですが、苦手な論点というのは取引を具体的にイメージできていないことがほとんどです。なので「実務ではどのように取引を行っているのか」「その結果、どのような仕訳を切るのか」を場面まで含めて具体的にイメージしてみます

このようにイメージしてみようとすると、通常勉強している内容では詳細な部分が分からず、具体的にイメージできないことが分かると思います。そのイメージできない部分を「会計法規集」や「より詳しい辞書的なテキスト」などを使ったり講師に聞いたりしてイメージしていきます。

きちんとイメージできるようになることで苦手な論点の克服のきっかけになることがよくあります。

苦手な論点を克服するのに最適な時期

苦手な論点を克服するにはある程度まとまった時間が必要です。まとまった時間といえば、何といっても「連休」です。連休を丸々勉強時間にあてると1日あたり5時間勉強するとして、2日で10時間勉強時間を作れます(これだけ長時間勉強しなければ克服できないという意味ではありません。)。

苦手な論点の克服に連休を使うことをお勧めします。

連休1日目

弱点を克服するのに有効なのは「まとめ解き」です。苦手としている単元の問題を徹底的に解きまくります。勉強している級より下の級も含めて徹底的に解きまくります。難問・奇問は解かなくても構いません。基本問題を中心に問題を解きまくってください

また、答えが合うまで何度でも解いてください最初から最後まで自力で求めることが大切です。

これと平行して「実務ではどのように取引を行っているのか」「その結果、どのような仕訳を切るのか」を場面まで含めて具体的にイメージしてみましょう。試験に出るか出ないかは脇において、取引を具体的にイメージしてみるのです。これによって見えてくるものもあります。

連休2日目

連休2日目も同じ問題を解きます。ひたすらに解きます。1日目よりも短い時間ですむと思いますが、答えが合うまで何度でも解いてください。最初から最後まで自力で求めることが大切です。

ここでしっかりと答えを合わせられた場合は「まとめ解き」から外しても構いません。

逆に昨日解いた問題の答えが合わないということは、その問題は確実に弱点です。その問題を解けるようになるためには何が必要なのかを徹底的に突き詰めて身につけなければなりません

連休3日目(あれば)

連休3日目があれば、2日目に間違えてしまった問題を中心に解きまくります。答えが合うまで何度でも解いてください。最初から最後まで自力で求めることが大切です。

このように徹底して問題練習をすることで、本当に分かっていないところが浮かび上がり、また、その分かっていないところが分かるようになるきっかけがつかめます。

まとめ

  • 苦手な論点のテキストを全て読み直し、問題を全て解きなおす。問題は正解できるまで同じ問題を何度も繰り返し連続で解く。
  • 苦手な論点は、実際の取引場面をできるだけ具体的にイメージしながら仕訳を考える。
  • 苦手な論点を克服するのには連休を利用するのが効果的。

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