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簿記2級で新しく加わる工業簿記の効果的な勉強法

簿記3級では商業簿記のみが試験範囲なのですが、日商簿記2級では工業簿記という科目が新しく加わります(ちなみにですが、商業簿記と工業簿記は別々の試験ではありません。同時に試験があり、合計で70点以上取らなければ合格できません。)。

この新しく加わった工業簿記をどのように勉強したらいいのかお悩みの方も多いようです。

ちなみに、この記事を書いている私は日商簿記に合格するための通信講座を2012年から運営し、これまでに数百人の合格者を送り出させていただいています。もちろん私自身も簿記1級に合格しています。

こういった私が、工業簿記をどのように勉強していくと効率がよいのか解説していきます。

商業簿記と工業簿記はどちらから学習するべきか

商業簿記と工業簿記はどちらから先に学習するべきでしょうか。考えられる商業簿記と工業簿記の学習パターンは次の3パターンです。

  1. 商業簿記→工業簿記
  2. 工業簿記→商業簿記
  3. 商業簿記と工業簿記を並行学習

このうち、3の並行学習では商業簿記の流れも工業簿記の流れも分断されてしまうので、効率が悪いです。また、2もあまりお勧めしません。

簿記の基本である仕訳はやはり商業簿記で学習するものですし、商業簿記を身につけたあとに商業簿記との違いを意識しながら工業簿記の学習をするのが効率的です。

特にこだわりがないのであれば1の「商業簿記→工業簿記」の順序で学習することをお勧めします。

工業簿記を苦手にしないために

工業簿記が苦手な方ほぼ全員に次の特徴があります。

  • 計算そのものの意味が分かっていない
  • 公式を丸暗記して問題を解いている

2つに分けましたが、本質的には同じことです。計算そのものの意味が分かっていれば公式を覚えなくても解答を導き出すことができます。逆に計算そのものが分かっていないので公式を覚えないと問題を解けないとも言えます。

この特徴があてはまる人は次のような状態に陥ってしまいます。

  • はじめて見る問題は解けない
  • 解いたことがある問題も公式を「ど忘れ」してしまったら解けない

これでは工業簿記の点数は伸びません。合格のためにはこの問題を解決する必要があります。解決策は1つです。それは計算の意味を理解することです。

計算の意味を理解する

簿記で出てくる計算は結局のところ次の4つしかありません。

  • 足し算
  • 引き算
  • かけ算
  • わり算

この中で、足し算・引き算・かけ算の意味はほとんどの人が分かっています。難しいのがわり算です。わり算というのは「割る数1単位あたりの量」ということになります。まずはこれをきちんと理解しておきましょう。

たとえば、減価償却(定額法、残存価額0)の計算式は次のとおりです。

減価償却費=取得原価÷耐用年数

割る数1単位当たりということは耐用年数1(年)当たりということです。つまり、この計算で耐用年数1年あたりの金額が求まるということです。この金額が減価償却費です。

この金額をさらに12(ヶ月)で割ることで1ヶ月あたりの金額も求まります。割る数1単位あたりの金額を求めるのが割り算だという理解は極めて重要です。

この考え方をきちんと理解して、工業簿記で出てくる公式を1つ1つ身につけてください。そうすれば自分がしている計算で何を求めているのかが分かってきます。これができるようになれば工業簿記は得意になっていきます。

工業簿記は体系的な理解が必要

工業簿記は出題の構造が商業簿記と違います。工業簿記は1ヶ所間違えると連鎖的に間違えます。ひどいときには1ヶ所間違えることで全て間違えて0点になってしまうことすらありえます。

このようになってしまう理由は「自分で求めた答えを自分で使って他の解答欄の答えを求めるから」です。

このような問題形式のなかで高得点を安定して取るためには、深い体系的な理解が必要になります(商業簿記は体系的な理解をそれほど深く理解していなくても仕訳問題を中心にある程度の点数は取れます。)。

ちなみに、体系的な理解とは具体的には「材料・労務費・経費から売上原価までの勘定の流れの全体像についての理解」です。

簿記2級の工業簿記はこういった意識で勉強していくと効率的に実力をつけることができます。

工業簿記の効果的な勉強法:まとめ

  • 簿記2級は「商業簿記→工業簿記」の順番で勉強する。
  • 工業簿記を苦手にしないためには計算の意味を理解していくことが重要。
  • 材料・労務費・経費から売上原価までの勘定の流れの全体像を理解する。

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