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子会社株式とは【仕訳と勘定科目をわかりやすく】

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  • 簿記を勉強していると子会社株式っていう勘定科目が出てくるんだけど……
  • 子会社株式と通常の株式の違いが分からない
  • 子会社株式について教えて!

子会社株式と通常の株式はモノとしては全く同じなので区別する意味が分からずに悩んでしまう方が非常に多いです。

私は簿記通信講座を2012年から運営してきて数百名の合格者をこれまでに送り出させていただきました。もちろん子会社株式についても熟知しています。

この記事では子会社株式がどのような株式なのかについて仕訳も含めて解説します。

この記事を読めば子会社株式についてより深く理解できるので、簿記2級の試験で子会社株式に関する問題が出題されても自信を持って解答することができるようになります。

結論を一言で言うと、子会社株式は意思決定を支配する目的で保有している株式です。

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子会社株式:意思決定を支配する目的で保有している株式

意思決定を支配する目的で保有している株式を子会社株式と言います。

「意思決定を支配する」とは「思うように動かす」ということです。

次の2つのどちらかを満たせば子会社株式となります。

例外もあります。詳しくは簿記1級で学習します。

  • 議決権の過半数を保有している
  • 議決権の40%以上50%以下を保有していて、かつ「取締役会を支配」または「契約などにより重要な財務・営業・事業の方針を支配」している

株主総会で「賛成」「反対」を表明する権利のことを「議決権」と言います。

一般的な多数決と違い、一人一票ではなく一株一票なので多くの金額を投資している人の方が多くの議決権を持つことになります。

取締役会の過半数を占めている場合などが取締役会を支配している状態だと言えます。取締役会は一人一票なので、半数を占めていれば取締役会を支配できます。

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株式会社については「【簿記】株式会社の仕組み【簡単な図でわかりやすく】」で詳しく解説しています。

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子会社株式は取得原価で評価する(評価差額は認識しない)

子会社株式は、株価の変動で利益を得ようとしているのではなく、子会社の経営活動によって利益を得ようとしています。

「経営活動によって利益を得ようとしている」とは「自社が使う部品を作ってもらう」「自社の商品を販売するルートを開拓してもらう」といった形で役立てるということです。

このように考えると、子会社株式の取得は固定資産などへ投資する場合と同じ目的の取引です。

固定資産への投資は、その固定資産を利用して利益を得るために行います。固定資産を買値より高く売って利益を得ようとしているわけではありません。

固定資産は時価評価せずに取得原価で評価します。固定資産と同じ目的での投資なので、会計処理も同じにしなければつじつまが合いません。

このような理由から、子会社株式も取得原価で評価します

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子会社株式の仕訳

子会社株式の取得

例題

A社の株式の過半数を8,000,000円で購入し、代金は現金で支払った。

この例題の仕訳を考えてみましょう。

現金8,000,000円を支払っているので『(貸)現金8,000,000』となります。また、株式の過半数を購入したので子会社株式に分類されます。よって『(借)子会社株式8,000,000』となります。

まとめると次のようになります。

借方金額貸方金額
子会社株式8,000,000現金8,000,000

子会社株式の評価差額の処理

例題

決算となったので決算整理仕訳を行う。なお、子会社株式の決算日現在の時価は6,500,000円であった。

この例題の仕訳を考えてみましょう。

子会社株式は取得原価で評価するので仕訳は切りません。よって『仕訳なし』となります。

借方金額貸方金額
仕訳なし
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【まとめ】子会社株式とは【仕訳と勘定科目をわかりやすく】

意思決定を支配する目的で保有している株式を子会社株式と言います。次の2つのどちらかを満たせば子会社株式となります。

  • 議決権の過半数を保有している
  • 議決権の40%以上50%以下を保有していて、かつ「取締役会を支配」または「契約などにより重要な財務・営業・事業の方針を支配」している

子会社株式は取得原価で評価します。

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