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製品保証引当金とは【仕訳と勘定科目をわかりやすく】

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  • 簿記を勉強していると製品保証引当金っていう勘定科目が出てきたんだけど……
  • 製品保証引当金の会計処理がよく分からない
  • 製品保証引当金について教えて!

簿記での重要な考え方の一つに「引当金の設定」があります。引当金は考え方が難しいので引当金を苦手にしてしまう方が非常に多いです。

私は簿記通信講座を2012年から運営してきて数百名の合格者をこれまでに送り出させていただきました。もちろん製品保証引当金についても熟知しています。

この記事では製品保証引当金について解説します。

この記事を読めば製品保証引当金についてより深く理解できるので、簿記2級で製品保証引当金に関する問題が出題されても自信を持って解答することができます。

結論を一言で言うと、製品保証引当金は製品の保証のために設定される引当金です。製品保証引当金は次期以降に実際に保証費用が発生したときに取り崩します。

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製品保証引当金とよく似た引当金に商品保証引当金という引当金があります。商品保証引当金については「【簿記2級】商品保証引当金という勘定科目をわかりやすく」で詳しく解説しています。

収益認識基準が公表されたことで製品保証引当金の会計処理は2021年から変更されています。

製品保証引当金は「製品に対して顧客が当然に要求する仕様を満たすための保証(初期不良に対する無償修理など)」と「顧客に追加の選択肢として提供される保証(長期保証サービスなど)」で異なる会計処理を適用することとなりました。

この記事では「製品に対して顧客が当然に要求する仕様を満たすための保証」の場合について解説します。

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製品保証引当金とは:製品の保証のために設定される引当金

販売した製品に欠陥があった場合には、無料で交換や修理を行う契約をしている場合があります。

電化製品などに入っている「○年間保証」などが代表例です。

このような契約において「当期に売り上げた製品の交換や修理を翌期以降に行う場合」には将来の交換や修理に関する費用を当期の売上と対応させるのが合理的です。

そこで、「当期の売上高」に対応する「翌期以降の交換や修理にかかる支出の見積金額」を引当金として計上します。ここで計上される引当金が製品保証引当金です。

製品保証引当金は次期に実際に補修が行われたら取り崩します。

製品保証引当金繰入額は販売費及び一般管理費に表示します。製品保証引当金は流動負債の区分に表示します。

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製品保証引当金の仕訳

製品保証引当金の計上(リコールへの備え)

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当期の製品の売上に対する将来の交換や修理の費用として200,000円を引当金として計上した。

この例題の仕訳について考えてみましょう。

当期の製品の売上に対する将来の交換や修理の費用の引当金なので勘定科目は製品保証引当金となります。また、金額は200,000円です、よって『(貸)製品保証引当金200,000』となります。

また、製品保証引当金を計上した場合の借方の勘定科目は製品保証引当金繰入額を使います。よって『(借)製品保証引当金繰入額200,000』となります。

借方金額貸方金額
製品保証引当金繰入額200,000製品保証引当金200,000

製品保証引当金は貸倒引当金と同様、差額補充法で計上するので、決算日に製品保証引当金が残っていた場合は足りない分だけ補充する形で計上します。

また、計上すべき製品保証引当金よりも多く残っていた場合は「製品保証引当金戻入」という勘定科目を使って戻し入れます。

差額補充法については「【差額補充法とは】貸倒引当金の仕訳のやり方を問題例でわかりやすく」で詳しく解説しています。

製品保証引当金の取り崩し(リコール)

例題

昨年度に販売していた製品の一部について修理の依頼があったので修理業者に修理を依頼して現金100,000円を支払った。なお、前期末に200,000円の製品保証引当金を計上していた。

この例題の仕訳について考えてみましょう。

現金100,000円を支払ったので『(貸)現金100,000』となります。

前期末に製品保証引当金を200,000円計上していたので、この製品保証引当金を取り崩します。よって『(借)製品保証引当金100,000』となります。

借方金額貸方金額
製品保証引当金100,000現金100,000
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【まとめ】製品保証引当金とは:製品の保証のために設定される引当金

製品保証引当金は製品の保証のために設定される引当金です。製品保証引当金は次期以降に実際に保証費用が発生したときに取り崩します。

製品保証引当金繰入額は販売費及び一般管理費に表示します。

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