商業簿記・工業簿記以外の簿記

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こんにちは、簿記合格請負人の平野です。

簿記といえば、最も有名なのが商業簿記、次に有名なのが工業簿記です。商業簿記は日商簿記3級から、工業簿記は日商簿記2級から学習を開始します。通常の商企業(商品を仕入れて売る企業)では商業簿記を工企業(製品を作って売る企業)では工業簿記を使います。

簿記はこの2つが有名ですが、それ以外にも次のような簿記があります。

  • 建設業簿記
  • 銀行簿記
  • 農業簿記

この記事ではこれらの簿記の特徴についてお伝えします。

建設業簿記

建設業簿記は、文字通り「建設業」で使われる簿記です。建物などを作ることを建設業といいます。広い意味では建設業も工業なので工業簿記でもよさそうですが、通常の工業と建設業では大きな違いがあります。

  • 数年に渡って一つの製品(建物など)を作る
  • 一つの製品に企業全体がかかりっきりになる場合がある
  • 製品を引き渡す前に代金をもらうことが多い

これらは全て一つの製品が非常に大規模なことが原因で起こっています。通常の工業製品は1個あたり数万円、高くても数百万円程度ですが、建物の場合は安くても数千万円、高いものでは数百億円もありえます。

規模があまりにも違うので、通常の簿記とは違う処理が必要になります。

建設業簿記は日商簿記1級で少し出てくる

建設業簿記は日商簿記1級で少し出てきます。建設業の特殊性を踏まえた処理を学習することになります。

また、建設業簿記は建設業経理検定試験という資格があります。この資格は建設業簿記に特化した資格で、建設業に就職する人には有効な資格です。

銀行簿記

銀行簿記とは、文字通り銀行で使われる簿記です。銀行は業務の内容が通常の商企業(商品を仕入れて売る企業)と大きな違いがあるので、通常の商業簿記では処理できません。そこで、特殊な銀行簿記を使います。

銀行の特殊性は、「商品そのものがお金である」という点にあります。通常の商企業ではお金で商品を買い入れ、その商品を売り上げてお金を手に入れます。

しかし、銀行ではお金を安い金利で仕入れて(借り入れて)、お金を高い金利で売り上げ(貸し出して)利益を上げます。商品を仕入れるのにお金がいらないのです。

もし仮に私が銀行業(フィールウインド銀行とします)をする場合、自分は1円もお金を準備しなくても「お金を仕入れて(借り入れて)」フィールウインド銀行の通帳に金額を「印字」すればそれで終わりです(本当はこのようなことができないように銀行法などで規制がかけられています)。

このように考えると、銀行という業種の特殊性がお分かりいただけるかと思います。この特殊な業種を通常の商企業が使っている商業簿記では処理できないのです。そこで銀行簿記が使われます。

農業簿記

農業簿記は文字通り、「農業」で使われる簿記です。農業は農作物を作っているので、広い意味では工業簿記と考えることもできそうです。しかし、農業にはある特殊性があります。

規制や農協などの存在も特殊なのですが、経済活動という点から見た特殊性は「製品が生きている」という点にあります。

製品が生きているので、通常の製品の在庫と同じように処理することはできません。普通の製品は死んだり病気になったりすることを想定していないからです。また、畜産物の場合、固定資産の性質を有する場合もあります(乳牛など)。このような処理は通常とは異なってきます。

このような特殊性のために通常の商業簿記や工業簿記では対応できない場合が多いです。そこで農業簿記が使われます。

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