簿記で出てくる同音異義語

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こんにちは、簿記合格請負人の平野です。この記事では簿記で出てくる同音異義語について解説します。

簿記で出てくる同音異義語

簿記で出てくる同音異義語には次のようなものがあります。

  • 債権と債券
  • 計上利益と経常利益
  • 原価と減価と現価
  • 償却と消却
  • 遡及と遡求
  • 更生と更正

債権と債券

債権(使用例:売上債権、破産更生債権など)

債権とは一定の行為(主に資産の引渡し)を要求する権利です。権利そのものなので物質的に何か必要だというわけではありません。

債券(使用例:満期保有目的債券)

債券とは国や企業などが資金を調達するために発行する借用証書のようなものです。

計上利益と経常利益

「計上利益」と「経常利益」は音は同じでも意味は全く異なります。文字で見た場合は区別は簡単なのですが、耳で聞いたときには、どっちの利益なのかをしっかりと意識することが大切です。

計上利益

計上とは記帳とほとんど同じ意味です。計上は取引の発生を認識し、金額を測定することだと言えます。計上された利益を「計上利益」と言います(他にも「資産として計上する」「費用として計上する」といった使い方もあります。)。

経常利益

毎期経常的に発生する利益のこと経常利益と言います(ちなみに経常とは常に一定の状態で変わらないもののことです)。

損益計算書は当期純利益までを計算しますが、当期純利益には当期だけしか発生しない損益が含まれるので、企業の実力を知るには経常利益を見るほうがいいと考えられています(ちなみに経常とは常に一定の状態で変わらないもののことです)。

計上利益と経常利益を区別するため経常利益は「ケイツネ利益」と言うこともあります

原価と減価と現価

「原価」と「減価」と「現価」は音は同じでも意味は全く異なります。文字で見た場合は区別は簡単なのですが、耳で聞いたときには、どの「げんか」なのかをしっかりと意識することが大切です。

原価(使用例:取得原価、償却原価法など)

原価とは「商品(製品)やサービスを生産・販売するために消費された金額」のことです。売上原価と言ったりすることもあります。

減価(使用例:減価償却など)

減価とは価値の減少のことです。固定資産の価値の減少を帳簿に表す会計処理を「減価償却」と言いますが、ここに出てくる減価もこの意味です。

現価(使用例:現価係数など)

現価とは現在の価値のことです。貸借対照表や損益計算書には決算日現在の価値で金額を計上するので、通常は金額は「現価」だと思ってもらって構いません。

しかし、異なるタイミングで金額を比較する場合は少し注意が必要になります。例えば「10年後に受け取る1,000,000円」の場合、「今手許にある 1,000,000円」と同じ価値にはなりません。

今手許にある1,000,000円でリスクのない金融資産である「日本国債10年もの」を買っておくこ とで、10年後には確実に1,000,000円以上になるからです。

このように、将来に受け取る現金は現在持っている現金と価値が違うので、現在の価値で計らなければなりません。これを「現在価値に割り引く」と言います。

償却と消却

「償却」と「消却」は音は同じで意味も似ているのですが、検定試験で漢字を書き間違えてしまうと失点してしまいます。どちらの字を書くのかを意識して身につけていくことが大切です。

償却(使用例:減価償却、償却原価法など)

償却とは取り除くことです。減価償却とは固定資産などの価値の減少分を取得原価から取り除くことを意味しています。

消却(使用例:自己株式の消却など)

消却とは消すことです。消却するものに「株式」や「社債」があります。消却の場合、株式や社債を本当に消してなくしてしまいます。

償却と消却は似ていますが、償却は帳簿上の処理ですが、消却はモノを実際になくしてしまうという点が違います

遡及と遡求

「遡及」と「遡求」は検定試験で漢字を書き間違えてしまうと失点してしまいます。どちらの字を書くのかを意識して身につけていくことが大切です。

遡及(使用例:遡及修正、遡及適用など)

遡及とは「さかのぼること」です。例えば、財務諸表を過去にさかのぼって修正することを「遡及修正」と言ったりします。また、会計方針などを過去にさかのぼって適用することを「遡及適用」と言ったりもします。

遡求(使用例:遡求義務など)

遡求とは「受け取った手形が不渡りになった場合、譲渡人に対して手形代金と付随費用等を請求すること」です。これは法律用語なので一般的にはほとんど使われません。

更生と更正

「更生」と「更正」は検定試験で漢字を書き間違えてしまうと失点してしまいます。どちらの字を書くのかを意識して身につけていくことが大切です。

更生(使用例:会社更生など)

更生とは「生まれ変わること」です。簿記では「会社更生」という言葉で出てきます。会社更生とは、会社を生まれ変わらせることで、具体的には「経営が行き詰った会社を立ち直らせること」になります。

更正(使用例:更正処分など)

更正とは、「申請した書類が間違っていた場合に正すこと」です。納税申告書が正しくなかったとき、税務署長が行います。

漢字のミスでの失点はもったいないので答案に書くときは気をつけるようにしてください。

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