勘定科目と表示科目の違い

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こんにちは、簿記合格請負人の平野です。この記事では勘定科目と表示科目の違いについて解説します。

勘定科目と表示科目の違い

仕訳を切るときに使う科目を「勘定科目」といいます。それに対して財務諸表に表示するときの科目を「表示科目」といいます

勘定科目は企業の内部資料である「仕訳帳」などで使うものなので、原則として企業の自由に任されています。それに対して表示科目は外部に公表する「財務諸表」で使うものなので、省令で決められています

表示科目と勘定科目は同じ場合も多いです。わざわざ別の言葉を使う意味がない場合には表示科目と同じ勘定科目を使う企業がほとんどだからです。

しかし言葉を分けた場合がいい場合にはあえて違う言葉を使うこともあります。表示科目と勘定科目が異なるものの例として次のようなものがあります。

勘定科目 表示科目
売上 売上高
仕入 売上原価
繰越商品 商品
現金または当座預金など 現金預金
前払利息など 前払費用
前受利息など 前受収益
当座借越 短期借入金

「現金預金」「前払費用」「前受収益」については複数の勘定科目を一つの表示科目にまとめる形になっていますが、これは「内部管理上は分けておいたほうが管理しやすいけれど、外部に報告するときにはまとめておいた方が分かりやすいから」です。

「現金または当座預金」と「現金預金」

例えば「現金または当座預金」と「現金預金」について考えてみましょう。「現金」と「当座預金」は内部管理上は分けておいた方が便利です。現金は金庫、当座預金は銀行口座というように別の場所で管理しているからです。金額が混ざっていると余計な手間が増えてしまいます。

それに対して外部に報告する場合は、現金と当座預金はどちらも「すぐに支払いにあてられるもの」という点で共通しています。現金と当座預金は性質としてはほとんど同じなので貸借対照表を分析する人からすれば大きな違いはないのです。なので合算されていた方が便利です。

このような事情があるので、仕訳では現金勘定や当座預金勘定を使っておいて、貸借対照表ではこれらの金額を合計して現金預金とすることになります。

表示科目と勘定科目にはこのように目的や役割が異なります。こういったことを理解しておくと表示科目と勘定科目の違いに関する理解も深まると思います。

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