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電卓・計算機のおかしい小数点以下を消す設定・表示される設定

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  • 電卓を使っているんだけど小数点が明らかにおかしい……
  • 電卓で終わらない小数が出てきたときにどうしたらいいのか分からない
  • 電卓の小数点の設定方法を教えて!

電卓の使い方を教わることはほとんどないので、電卓を使っていて小数が出てきたときにどうしたらいいのか分からないという方が非常に多いです。

私は簿記通信講座を2012年から運営してきて数百名の合格者をこれまでに送り出させていただきました。私自身も電卓を使い続けていますので、電卓についても熟知しています。

この記事では電卓を使っていて小数が出てきたときの対処法についてお伝えします。

この記事を読めばあなたが電卓をどのように設定するべきか、実際に小数が出てきたときにどのように処理するべきかが分かります。

結論を言うと、特殊な事情がない限り、電卓の設定は「F」「5/4」に合わせておきます。ほとんどの場合、このように設定するだけでおかしい小数点を消すことができます。

簿記の問題を解いていて計算結果が小数だった場合は「計算ミスを疑う→問題文の指示に従う→指示がなければ四捨五入」という流れが最善です

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【シャープ・カシオ共通】電卓は「F」「5/4」に設定しておく

電卓の液晶表示部とボタン部分の間に「F543210A」「↑5/4↓」という設定タブがあります。最初に設定タブを「F」「5/4」に設定しておきます。

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「F543210A」「↑5/4↓」という設定タブは安価な電卓にはついていない可能性が高いです。

日商簿記を受験する人や、仕事で電卓を使う人は「F543210A」「↑5/4↓」という設定タブがある電卓に買い換えることをおすすめします。

私のおすすめの電卓は次の3つです。

詳しくは「【日商簿記検定3級・2級・1級共通】電卓・計算機おすすめ3選【公認会計士・税理士試験・経理・初心者にも】」で解説しています。

「F543210A」と「↑5/4↓」の設定を変更すると次のようになります。

↑(切り上げ)5/4(四捨五入)↓(切り捨て)
F小数点以下を限界まで表示小数点以下を限界まで表示小数点以下を限界まで表示
5小数第6位を切り上げ小数第5位まで表示小数第6位を四捨五入して小数第5位まで表示小数第6位を切り捨て小数第5位まで表示
4小数第5位を切り上げ小数第4位まで表示小数第5位を四捨五入して小数第4位まで表示小数第5位を切り捨て小数第4位まで表示
3小数第4位を切り上げ小数第3位まで表示小数第4位を四捨五入して小数第3位まで表示小数第4位を切り捨て小数第3位まで表示
2小数第3位を切り上げ小数第2位まで表示小数第3位を四捨五入して小数第2位まで表示小数第3位を切り捨て小数第2位まで表示
1小数第2位を切り上げ小数第1位まで表示小数第2位を四捨五入して小数第1位まで表示小数第2位を切り捨て小数第1位まで表示
0小数第1位を切り上げ整数で表示小数第1位を四捨五入して整数で表示小数第1位を切り捨て整数で表示

「切り上げ・四捨五入・切り下げ」の処理は「=」を押したときだけ行われます。計算途中は行われません(「F」と同じということです)。

計算の答えは必ず[=]を押して求めるクセをつけておきましょう。

「A」は電卓によっては「ADD2」とも書かれている非常に特殊な機能です。「A」に設定すると小数点キーを押さなくても十の位と百の位の間に小数点が入ります。

ドルなどの計算をするときに使います。簿記検定では使いません。

「22÷7」の計算結果は次のようになります(12桁の電卓の場合))。

↑(切り上げ)5/4(四捨五入)↓(切り捨て)
F3.142857142853.142857142853.14285714285
53.142863.142863.14285
43.14293.14293.1428
33.1433.1433.142
23.153.143.14
13.23.13.1
0433

簿記検定では自動で四捨五入されるとありがた迷惑なので「F」に設定しておきます。

「F」に設定しておけば「↑5/4↓」はどれでもいいのですが、最も無難な「5/4」に設定しておくことをおすすめします。

電卓をかばんの中に入れておいたり、落としてしまったりすると設定タブが動いてしまうことがあります。電卓操作前にはチラリと見て確認することが大切です。

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簿記の問題で小数になったときの対処法

簿記の問題で小数になったときは次の流れで対処することをおすすめします。

1.計算途中で出てきても、気にせず最後まで計算する

簿記の問題では、計算途中では小数になっても、最後の計算結果では整数になることもよくあります。計算途中の小数は気にせずに最後まで計算しましょう。

問題によっては「計算の都度四捨五入する」という指示がされている場合があります(税理士の簿記論で比較的多いです)。

問題に指示がある場合は問題の指示に従ってください。「解答上の注意」は問題を解く前に必ず確認しておくことが大切です。

2.最後の計算結果が小数だった場合、計算ミスを疑う

特に日商簿記2級以下の簿記試験では、最後の計算結果が小数になることはほとんどありません。もし計算結果が小数だった場合、計算ミスをしている可能性がかなり高いです。

「計算ミス」に気づくためにも電卓の設定を「F」にしておくことが大切です。F以外の設定では自動で四捨五入がされてしまうので、ミスに気づきにくくなります。

3.計算ミスではないと確信できる場合、もう一度問題文の指示を確認する

計算ミスではないと確信できる場合、もう一度問題文の指示を確認します。解く前に確認していますが、念のため「切り捨て・四捨五入・切り上げ」のどれなのかを確認してから解答します。

「0.99999……」と「1」は全く同じです。0.9999……を1にするのは四捨五入とは言いません。

詳しくは「電卓・計算機での分数計算のやり方【分数計算機のおすすめも紹介】」で解説しています。

4.問題文の指示がなければ四捨五入で解答する

割り切れない問題なのに四捨五入の指示がない問題というのは、はっきり言って悪問です。問題作成者のミスと言えます。

しかし、解答しないわけにはいかないので、最も無難な四捨五入で解答します。

税法には「自由に選択できる場合は納税額が少なくなる方を選択してよいという原則(納税者有利の原則)」があります。

納税者有利の原則を適用した場合、「費用は切り上げて処理した方が納税額が少なくなるので費用は切り上げる」「収益は切り下げて処理した方が納税額が少なくなるので収益は切り下げる」となります。

しかし、「納税者有利の原則」は税法の考え方であり、簿記検定で適用するのには無理があります。

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【まとめ】小数点に関する電卓の設定と答えが小数になったときの対処法

不要なミスをなくすために電卓の設定は「F」「5/4」にしておきましょう。

簿記の問題を解いていて答えが小数になった場合は、「計算ミスを疑う→問題文の指示に従う→指示がなければ四捨五入」という流れが最善です。

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