日商簿記検定の同時受験について

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日商簿記検定は簿記3級と簿記1級が午前に、簿記2級が午後に行われます。なので「簿記2級と簿記3級」「簿記1級と簿記2級」は同時受験が可能です。ですがすべきかどうかは別問題です。この記事では「簿記2級と簿記3級」「簿記1級と簿記2級」の同時受験についてお伝えします

簿記2級と簿記3級の同時受験について

私は簿記2級と簿記3級の同時受験はお勧めしていません。やはり簿記2級は簿記3級の基礎があって身につけることができるものだからです。

そもそも簿記2級と簿記3級を同時受験する意味がある人は限られています。まずはその点を確認しましょう。

簿記2級と簿記3級をする意味がある人は限られている

簿記2級と簿記3級の同時受験を行う人の実力は次の3種類に分類できます。

  1. 簿記3級に確実に合格できるか分からない人
  2. 簿記3級に確実に合格できるが簿記2級に合格できるか分からない人
  3. 簿記2級に確実に合格できる人

このうち1にあてはまる人は簿記2級に合格するのはほぼ不可能です。簿記3級に全力を使うべきでしょう。また、逆に3にあてはまる人は簿記3級を受ける意味はありません。簿記2級を持っている人が簿記3級を持っていても意味がないからです。

このように考えると、簿記2級と簿記3級をする意味がある人は2の「簿記3級に確実に合格できるが簿記2級に合格できるか分からない人」に限られます

簿記2級と簿記3級を同時受験する場合の注意点

「簿記3級に確実に合格できるが簿記2級に合格できるか分からない人」で同時受験を検討している方もいらっしゃるかと思います(それ以外の方は同時受験する意味はほとんどありません)。簿記2級と簿記3級の同時受験での注意点についてお伝えします。

体力的に厳しい

簿記3級は午前9時から2時間、簿記2級は午後1時30分から2時間です。同時受験の場合は4時間試験を受けることになります。

この時間集中するのは不可能ではないですが、簿記2級の試験が後なので、難しい試験の後半部分で疲労がピークに達します。場合によっては簿記3級を受験したために集中力が切れて簿記2級を不合格になってしまうことも考えられます。

このような点に注意してください。

勢いが付く場合がある

こ れは同時受験のメリットだといえます。簿記3級である難易度が低い方の試験から受験することになるので、高得点を取ることで精神的に前向きにな り、脳も温まって簿記2級に勢いがつくことも考えられます。このような効果が得られるかどうかは個人差がありますので、自分はどうなのかという視点でお考えください。

簿記1級と簿記2級の同時受験について

簿記1級と簿記2級の同時受験はそれ以上にお勧めしません。簿記1級と簿記2級の差が大きすぎるため、そもそも同時に受験するような内容ではないのです。

簿記1級と簿記2級を同時受験する意味がある人はほとんどいません。まずはその点を確認しましょう。

簿記1級と簿記2級をする意味がある人はほとんどいない

簿記1級と簿記2級の同時受験を行う人の実力は次の3種類に分類できます。

  1. 簿記2級に確実に合格できるか分からない人
  2. 簿記2級に確実に合格できるが簿記1級に合格できるか分からない人
  3. 簿記1級に確実に合格できる人

このうち1にあてはまる人は簿記1級に合格するのはほぼ不可能です。簿記2級に全力を使うべきでしょう。また、逆に3にあてはまる人は簿記2級を受ける意味はありません。簿記1級を持っている人が簿記2級を持っていても意味がないからです。

となると、2にあてはまる人が同時受験する意味がある人となります。しかし、2にあてはまる人がいるのかどうかは疑問です。「簿記1級に合格できる か分からない」という段階に達するには簿記2級に確実に合格できるレベルに達したあとにさらに半年近くの学習が必要です。

これだけの学習をしている間に簿記2級を受ける機会は一度はあるはずですから、すでに簿記2級は持っていると考えられます。2にあてはまる人は簿記2級はすでに持っているのが自然です。

もし特殊な事情で2にあてはまる人は以下をお読みください。

簿記1級と簿記2級を同時受験する場合の注意点

体力的に厳しい

簿記1級は午前9時から3時間、簿記2級は午後1時30分から2時間です。同時受験の場合は5時間試験を受けることになります。

この時間集中するのは不可能ではないですが、簿記1級の試験が先なので、午前中に全ての力を出し切ってしまうことも考えられます。その場合、簿記2 級に確実に合格する力がある人も簿記2級に不合格になってしまうことも考えられます。こうなってしまうと元も子もないのでご注意ください。

戦略的な判断が必要になることもある

簿記1級と簿記2級の同時受験をする場合、最も避けなければいけないのは簿記2級に確実に合格する力があるにも関わらず疲労が原因で簿記2級に不合格になってしまうことです。

このような事態を避けるためには、簿記1級にどう考えても合格できそうになければ途中で見切って簿記2級への体力を温存するといった判断も必要になるかもしれません。

逆に簿記1級に合格できそうなら簿記1級で全力を出し切り、合格が確実だという自信があるなら午後の簿記2級は受けずに帰っても構わないかもしれません(一応受けるべきですが…)。

いずれにしてもこれは同時受験にはなっていません。初めからどちらかにしておけばよかったといえる事態だといえます。

結論

全体的に考えて、簿記2級と簿記3級の同時受験も簿記1級と簿記2級の同時受験もお勧めできません。 そもそも同時受験をすることに意味がある人が少ないですし、その人たちにとってもメリットはあまりありません。

「簿記3級に確実に合格できるが簿記2級に合格できるか分からない人」が「体力的に余裕があり」なおかつ「簿記3級で高得点を取って調子に乗れる」という場合だけ簿記2級と簿記3級を同時受験する意味がありそうです。また、「簿記1級と簿記2級の同時受験」をすべきケースを想定するのは難しいです。

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