日商簿記2級における試験範囲の変更と勉強方針について

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こんにちは、簿記合格請負人の平野です。2016年4月(第143回)から大きく試験範囲が変更になったのですが、第144回で新しい試験範囲の問題が多く出題されました。

この記事では新しい試験範囲から出題された内容と、合格のために必要な簿記に対する勉強の姿勢についてお伝えします。

第1問:ソフトウェア

第1問の仕訳問題でソフトウェアに関する出題がありました。今まで使用されなかった勘定科目が使われていることもあり、暗記では解答はほぼ不可能だったのではないかと思われます。

この問題を見て感じてほしいのは、「出題はソフトウェアの問題だけれど、解答に必要なのは『建設仮勘定』についての理解」だという点です。

この問題では「ソフトウェアの開発依頼」を「建物の建設依頼」と同じように考えています。「ソフトウェアの開発依頼」を「建物の建設依頼」と同じように考えることができれば、適切な勘定科目さえ語群から選ぶことで解答可能です。

ソフトウェアの出題だけれど、ソフトウェア特有の考え方が必要なのではなく、建設仮勘定の考え方を使いこなす必要がある問題です。

第1問:クレジット売掛金

第1問の仕訳問題でクレジット売掛金に関する問題が出題されました。しかし、この問題で難しいのはクレジット売掛金ではなく消費税の税抜処理です。クレジット売掛金に関してはただの支払手数料の処理なのでクレジット売掛金に関する知識が0でも解答可能です。

クレジット売掛金に関する出題だけれど、消費税の税抜処理の理解を試す問題です。

第2問:電子記録債権

第2問で電子記録債権が出題されました。問題の難易度は高めですが、それは電子記録債権が出題されたからではありません。この問題は商品の流れについての理解と値引きや割引についての正確な理解が必要とされるため難易度が高いのです。

電子記録債権に関しては「(借)電子記録債権×××/(貸)売掛金×××」という仕訳を切れればそれで解決します。

電子記録債権が出題されていますが、この問題は商品売買の流れについての理解を問う問題です。

総括

第144回で新試験範囲の問題が多く出題されましたが、次のようにどれも出題意図は別のところにあります。

  • ソフトウェア:建設仮勘定に関する理解
  • クレジット売掛金:消費税の税抜処理に関する理解
  • 電子記録債権:商品売買に関する理解

新試験範囲の内容のうち重要なものについてはきちんと学習することは大切です。しかし、新試験範囲に惑わされず、簿記に関する本質的な理解を身につける意識で勉強することが大切です。

また、どのような出題がされるか予想することもほぼ不可能です。私もソフトウェアについてこのような出題がされるとは思っていませんでした。出題を当てにいくのではなく、しっかりと簿記を理解し、予想外の出題がされても解答できるようにしておくことが大切です。

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