これからの日商簿記2級に合格するための勉強の姿勢

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こんにちは、簿記合格請負人の平野です。日商簿記2級の合格率の低下の理由についてで近年大幅に日商簿記2級の合格率が低下しているとお伝えしました。

この記事では、その内容を踏まえて、これからの日商簿記2級の試験に合格するために必要な勉強の姿勢についてお伝えします。

これからの日商簿記2級の試験に合格するためには…

これからの日商簿記2級の試験に合格するためにはどのような姿勢で勉強していったらいいのでしょうか。日商簿記2級の合格率の低下の理由についての流れから明白ですが、「仕訳の暗記ではなく、簿記・会計の考え方をきちんと理解する」という姿勢で勉強することです。

「簿記・会計の考え方をきちんと理解することで仕訳を作り出せるようになる(思い出すではない点がポイントです)」と言い換えることもできます。

では、簿記・会計の考え方をきちんと理解するためにはどのような意識で勉強すればいいのでしょうか。私は次のような意識が大切だと考えています。

  • なぜそのような会計処理を行うのか?
  • なぜそのようなルールがあるのか?
  • そのような会計処理になる根拠は何か?
  • そのような会計処理を行うことでどういう効果があるのか?

こういったことを常に意識しながら勉強することが大切です。そのためには、「暗記しよう」「覚えよう」ではなく「論理的に考えよう」という意識が必要です。

ちょっとした確認問題

簿記3級の内容について、次の質問に答えられれば「簿記・会計の考え方を身につける形で勉強ができている」といえます。

  • なぜ減価償却を行うのか。
  • なぜ貸倒引当金を設定しなければならないのか。
  • どうして売上原価は「(借)仕入×××」「(貸)繰越商品×××」「(借)繰越商品×××」「(貸)仕入×××」という会計処理を行うのか。
  • これらの会計処理を行うことで財務諸表にどういった効果があらわれるのか。

簿記3級に合格できているのに、これら4つの確認問題に1つでも答えられないようであれば「簿記・会計の考え方を身につける形で勉強ができている」とは言えないと考えてください。

逆に、これらの確認問題にしっかりと自信を持って答えられるのであれば、勉強の姿勢は合っています。この調子で勉強していけば合格できます。

それにしても合格率が低すぎる

「仕訳の暗記ではなく、簿記・会計の考え方をきちんと理解する」という意識で勉強していけば日商簿記2級の合格は難しくないと私は考えています。

しかし、私自身一つ気になっている点があります。それは13.4%という合格率の低さです(もちろんこの合格率は一時的なものである可能性もありますが、11.8%→14.8%→25.8%→13.4%と来ていることから、今後も続くものと仮定して考えていきます)。

この合格率は簿記1級に匹敵するもので、おおよそ10人に1人しか合格できないという計算になります。これは言い換えると「周りの人と同じように勉強していては合格できない」ということでもあります。

もちろん現在は多くの人が「仕訳を暗記する」という姿勢で勉強しているので、「簿記・会計の考え方をきちんと理解する」という姿勢で勉強するだけで確実に頭一つ抜けることは間違いありません。

しかし、それだけで上位10%、つまり10人に1人に入ることができるのかと言われるとそうとも言い切れないと感じるのです。

10%前後の合格率で合格するためには「理解の深さ」「知識の質」がより求められることになります。そう考えると、日商簿記2級の試験範囲だけをやっていても合格できるとは言えないと言えそうなのです。

もちろん全く試験範囲と関係ないところを勉強しなければならないというわけではありません。ここで「試験範囲外であっても勉強すべき部分」というのは「試験範囲の内容を理解するのに役立つけれど直接的には試験範囲外になっている部分」です。

例えば特殊商品売買です。特殊商品売買は試験範囲の改定により簿記1級へと移行になりました。しかし、特殊商品売買は「いつ売上を認識するのか」を理解するには最高の取引です。

企業会計原則でもかなり多くの行数を使って特殊商品売買を取り上げています。そして、簿記2級の範囲に「収益・費用の認識基準(引渡基準、出荷基準など)」というものがあり、これはまさに「いつ売上を認識するのか」という内容なのです。

また、実務(特に税務申告)でいつも問題になるのは「売上を当期に認識するのか、それとも次期に認識するのか」です(それによって税額が変わってくるからです)。「いつ売上を認識するのか」は実務でも非常に重要なのです。正直、ここを理解せずに経理の実務はできません。

このようなことを踏まえると、「特殊商品売買」は直接的には日商簿記1級の範囲になりましたが、上位10%に入るためには簿記2級でもしっかりと理解しておくべきだと言えます。

特殊商品売買の考え方、つまりはいつ売上を認識するのかをしっかりと理解していなければ解答が難しい問題がこれまで以上に簿記2級で出題されてくることが予想されます。

簿記2級に合格するためにはこのようなことを踏まえながら勉強していく必要があります。

【簿記革命】はこれまでお伝えした内容を踏まえて作成しています

【簿記革命】はこれまでお伝えした内容を全て踏まえて作成しています。

簿記3級の段階から「簿記・会計の考え方をきちんと理解する」というスタンスで学習できるようになっていますので、【簿記革命3級】で学習された方であれば、先ほどの4つの確認問題も自信を持って答えられるはずです。

また、「特殊商品売買」だけでなく、簿記・会計の考え方をきちんと理解するために必要な論点は【簿記革命2級】にきちんと残しています

試験範囲だけを勉強しようとしている方は「なぜ試験範囲外のものが入っているのだろう?」と思われるかもしれません。しかし、これからの簿記2級の合格のためには必要なものだと考えてあえて残しているのです。

なので、「仕訳の暗記で合格できると考えていらっしゃる方」や「試験範囲だけを勉強して合格を目指したい方」には【簿記革命】はお役に立てないかもしれません。そういった方は【簿記革命】はお求めにならないことをお勧めします。

ただ、これからの日商簿記は「暗記」ではなく「理解」を求めていることは間違いありません。その点はしっかりとおさえた上で簿記の勉強をされてください。

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