143回における日商簿記検定の大改定について

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143回から日商簿記検定で試験範囲の大改定が行われました。この大改定は主に簿記2級の範囲で行われています。この記事では日商簿記検定の大改定で何が変わったのか、勉強スタイルについて変更すべき点があるのかについてお伝えします。

簿記2級の問題は実務をより意識したものになっている

具体的な試験範囲は日商簿記検定の出題区分表を見ていただくとして、試験問題の傾向としていえるのは、より実務で使われる取引を意識した問題になっているということです。具体的には、「消費税の税抜処理」「固定資産管理台帳」などに顕著に見られます。

消費税の税抜処理

消費税の処理は税込処理で行うことも実務上は認められています。しかし、消費税の税抜処理は節税になることも多いので、税抜処理で記帳を行っている企業は多いです。

実務上も税抜処理ができると非常に重宝されます。もっと言えば、税込処理は簿記3級を持っている人にもできるので、簿記2級を持っている人には当然に税抜処理ができると期待されているといえます。

固定資産管理台帳

固定資産管理台帳はこれまでほとんど出題されていない補助簿です。しかし、実務上は非常によく使われます(固定資産を持たない企業はほとんどないからです)。

会計理論上、固定資産管理台帳に特別な論点があるわけではありません。そのため学習上それほど重視されるものではないのですが、出題されています。

これから簿記を勉強していく人が意識すべき2つの点

このような試験傾向を踏まえると、次の2つを意識して簿記の勉強をしていくことが望まれます。

  • 実務をしっかりと意識しながら勉強すること
  • 会計的な考え方をしっかりと身につけること

実務をしっかりと意識しながら勉強すること

実務でよく使われる会計処理や実務で経理課に期待されている能力を試されるような出題があることを考えると、実務をしっかりと意識しながら勉強することは欠かせません。丸暗記を中心とした勉強ではもはや合格は不可能になっていると思われます。

会計的な考え方をしっかりと身につけること

実務を意識して勉強することは最重要ですが、それだけではやや不足です。実務で使われる取引は非常に多岐にわたるので、全てを学習することは事実上不可能だからです。当然、初めて見る会計処理や帳簿などが出題されることが起こりえます。

そのような場合にもきちんと解答するためには、会計的な考え方をしっかりと身につけておくことが必要です。そうしておくことで、初めて見る問題でも自分で考えて解答することができます。

これから簿記の勉強をしていく人はこのようなことを意識しておくと合格も、合格後の実務もスムーズです。ちなみに、ここで私がお伝えしていることは、大改定が行われる前からお伝えしていたことです。以前からこのブログをご覧いただいている方は、今までどおり学習されてください。

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