簿記1級に合格するための過去問練習方法

Pocket

こんにちは、簿記合格請負人の平野です。

これまで簿記革命1級の受講生の方々とコミュニケーションを取らせていただいているうちに、そして過去問題を分析しているうちに、合格される方と合格されない方の違い、言い換えれば「合格できない理由」のようなものがよりはっきりと見えてきました。

そこで、この記事では簿記1級に合格できない理由、そして簿記1級に合格するために意識すべきことについてお伝えします。

この記事では「合格できない勉強」について触れますが、この内容は決してそういった勉強をされている方を批判している意図は全くありません。私は自分をより高めようと時間やお金を投資してがんばっている方を尊敬しています。

この記事も合格してほしいという気持ちで書いています。耳に痛い方もいらっしゃるかもしれませんが、合格するために必要な意識改革だとお考えください。

ちなみに、この記事は簿記革命1級の受講生の方を対象とした内容ですが、簿記1級の合格を目指していいる全ての方に役立つ内容だと考えたので、記事にして公開しています。

簿記1級に合格できない理由

世間一般での簿記1級に合格できない理由の第一は「簿記2級までの内容や計算力が未完全なまま簿記1級の学習に入っていること」です。これは今でも確実にそうです。

ただ、簿記革命1級を受講されている方の中にはいらっしゃらないので、ここから先はこれ以外の「簿記1級に合格できない理由」についてお伝えしていきます。

簿記1級に合格できない理由は「過去問練習のあり方」

簿記1級に合格できない理由は「過去問練習のあり方」にあります。不合格になってしまう方も過去問練習をしていないわけではありません。きちんとされています。5回以上解かれている方もいらっしゃいます。あくまでも問題があるのは「あり方」「意識」です。

過去問練習をするときに気をつけなければならないのは「その問題が解けるようになること」を意識して勉強すべきではないということです。意識しなければならないのは「その問題と同じレベルの異なる問題が解けるようになること」です。

この2つの意識は似ているようで全く異なります。この違いをきちんと区別してください。次の事柄に1つでも当てはまる場合は「その問題が解けるようになること」という意識で勉強されてしまっています。

  • 同じ問題が出ることを期待している(期待してしまう)
  • 「引っ掛けポイント」や「注意点」などが「その問題の」ポイントとして認識されている
  • 過去問の解説にある解法をなぞる形で解き直しをしている
  • 「1回目の過去問練習」の点数が上がっていかない

「その問題が解けるようになること」という意識で勉強することは、自動車教習所でよく言われる「2つ目のカラーコーンが見えたらハンドルを切る」的な練習と同じだということです(この練習が公道での運転に役立たないことはよくお分かりだと思います)。

このような形でいくら過去問練習をされても、初見である本試験では得点できません。きちんと「その問題と同じレベルの異なる問題が解けるようになること」という意識で過去問練習を行う必要があります

152回合格目標以降の簿記革命1級の内容の改定

こういった「簿記1級に合格できない理由」をなくしていくため、152回以降の合格を目標とされている【簿記革命1級】の内容を改定いたしました。改定内容は次のとおりです。

  • 理論問題の削除
  • 会計基準の学習の削除
  • 総合問題の削除
  • 問題練習回数のアップ(3回→5回)
  • 過去問練習の方法の改良

内容は「削除」だけで「追加」はないので、第151回以前の合格目標の簿記革命1級で学習されている方は、該当箇所を削除、または無視してください。

理論問題の削除

以前の【簿記革命1級】には理論問題(○×問題や訂正問題など)が含まれていましたが、これらをカットいたしました。理由は次の2つです。

  • 簿記革命で勉強されている方は理論問題を解かなくても本試験できちんと得点できている
  • 理論問題を解くことで、「その問題を覚えよう」という意識が無意識で出てしまう

簿記革命で勉強されている方は、きちんと本試験の理論問題で得点されています。本試験の理論問題はきちんと会計について理解しているのかを問う問題ですので、理解中心型の簿記革命で勉強していれば特に問題練習は不要ということです

逆に問題を解くことで「その問題(論点)を覚えよう」という意識が働いてしまい、それ以外の問題(論点)が軽視されてしまうリスクがあります。そこで、簿記革命1級から理論問題を削除いたしました。

ちなみに、もし過去問練習をしていく上で理論問題での得点が難しいと感じた場合は、簿記革命テキストの最後にある「索引」を使い、「索引を見て意味が分からない用語があったら該当ページを読む」という勉強をされてください。

この勉強をしっかりと行えば、確実に合格点には届きます。

会計基準の学習の削除

以前の【簿記革命1級】の「簿記革命の使い方」ではタイミングを見て会計基準を読むようにご指導させていただいていましたが、この部分をカットいたしました。理由は次の2つです。

  • 簿記革命で勉強されている方は会計基準を読まなくても本試験の理論問題はきちんと得点できている
  • 会計基準は分量が多く、時間に対して効果が少ない(コストパフォーマンスが悪い)

先程の「理論問題の削除」と重なるのですが、簿記革命で勉強されている方は、きちんと本試験の理論問題で得点されています。会計基準を読む必要は特にありません。

もちろん、今後会計に携わっていかれる方は合格後のどこかで会計基準には触れておく必要があります。しかし、会計基準に触れるのは簿記1級に合格した後で構いません。簿記1級に合格された暁には、会計基準に触れていってください。

ちなみに、税理士試験を受けられる方は「財務諸表論」という科目を勉強するときに会計基準はしっかりと読まなければなりません。簿記1級に合格された後、財務諸表論を勉強されるときに読まれてください。

総合問題の削除

以前の【簿記革命1級】には過去問と同レベルの総合問題が含まれていましたが、これらをカットいたしました。理由は次の2つです。

  • 過去問が最高の総合問題だから
  • 過去10回分の過去問を5回ずつ解けば総合問題の練習量として十分だから

日商簿記1級に合格するために総合問題を解くと考える場合、最も練習する価値がある総合問題は「過去問」です。過去問以上の総合問題はありません。過去問以外の総合問題は、全て「過去問の劣化コピー」となってしまうのです。

それでも過去問の数が少なければ総合問題を別に解かなければなりませんが、幸いなことに簿記1級の過去問は過去5年分(10回分)が簡単に手に入ります。

これを全て5回ずつ解けば、総合問題の練習時間は単純計算で(1回3時間×繰り返し5回×10回分=)150時間かかります。

1回目は3時間では解けないでしょうし、答えあわせや復習の時間も加わることを考えると、軽く200時間はかかります。総合問題の練習は過去問だけで十分です。

この10回分をきちんと自分のものにすれば合格できます。なので総合問題は不要なのです。逆に総合問題があることで過去問練習が不足してしまえば本末転倒です

詳しくは後半に提供するPDFを読まれると分かりますが、過去問練習を「その問題が解けるようになること」という意識ではなく「その問題と同じレベルの異なる問題が解けるようになること」という意識で行うと、多くの時間がかかります。

実は簿記革命1級の受講生の方で過去問練習をしっかりとされているのに合格されなかった方は「総合問題を解くことに時間がかかってしまい、過去問練習を『その問題が解けるようになること』という意識で勉強してしまった」という状態になってしまっていたのです。

しっかりと簿記革命のカリキュラムをこなそうとされた真面目な姿勢が裏目に出た形になってしまっています。こういった理由もあり、総合問題をカットしています。

問題練習回数のアップ(3回→5回)

以前の【簿記革命1級】では復習回数は「最低3回、できれば7回」という形でお伝えしていましたが、これを「最低5回、できれば7回」という形に変更いたします。総合問題がなくなった分、個別問題の練習量を増やすことで過去問練習にスムーズに入れるようになります。

過去問は最初に見ると非常に難しく感じるのですが、商業簿記・会計学(理論問題以外)においては「仕訳」をきちんと切ることができれば解答できます

試しに「仕訳を解説から書き出して、それを見ながら問題を解く」ということを過去問でやってみると納得できると思います。総合問題も仕訳が大事なのです。なので、より個別問題(仕訳問題)の繰り返しの練習をより重視する形にしています。

過去問練習の方法の改良

ここまでの改定は全て「過去問練習の質のアップ」のためです。しっかりと過去問練習をすることが大切です。

過去問練習の方法については非常に長くなるので、【簿記革命1級】の「簿記革命の使い方」にある「簿記1級における過去問練習の流れ」をPDFにしてお伝えします。下記よりダウンロードされてください。

簿記1級における過去問練習の流れ

上記PDFの通りに勉強されるのが一番なのですが、一つ注意点があります。

上記の「簿記1級における過去問練習の流れ」でも触れているのですが、ここでお伝えしている過去問練習の方法は簿記革命のように「基本をしっかりと身につける学習スタイル」「過度に過去問に最適化されていないテキストでの学習」という前提です。

そうではない勉強をされている方は、上記の「簿記1級における過去問練習の流れ」をアレンジして自分に合わせて学習されてください。

皆様の簿記の学習が有意義で実りあるものになることを願います。

このページを読まれた方にお勧めの記事はこちら

Pocket

タグ:,

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

*

ページトップへ